★[感想] ヴィレッジ

●M・ナイト・シャマラン監督・脚本のミステリー・スリラー。ネタばらし厳禁。


[ 物語 ]

街から遠く離れた平和な村。

自然の恵みと規律の中で、昔ながらの生活をする人々。

森と村との間には境界線があり、森には怪物が住んでいる。

お互いにその境界線を越えないのが、入植当初からの決まり。

ルシアスは村の外に出てみたい。

ノアは頭が不自由。

アイヴィーは目が見えない。

ルシアスとアイヴィーが結ばれた時、不幸が訪れる。

薬を求め森に入るアイヴィー、そう怪物の森に…。



[ 感想 ]

<ネタバレにならないように注意しました>

●高価なシナリオ代でも有名なシャマラン監督。

シックスセンスは落ちが読めちゃいましたが上々の出来。

でもアンブレイカブルは余りに掟(おきて)破り、ガッカリして、サインは見ませんでした。

そしてヴィレッジ。

このシナリオは好きです。

意外性を追うだけでなく、さりげなく分かる真実。

そのタイミングと背景にあるメッセージ。

シナリオに円熟味出てきたような気がします。

夏公開のレディ・イン・ザ・ウォーターに期待。


●ショボい怪物の使い方が巧い。

見張り番の少年が櫓(やぐら)から下を見たら家の中を怪物が歩いていた!時は本当に吃驚しました。

怪物が家に近づく中、戸を開け放ちルシアスを待つアイヴィーのシーンに緊張、ロアの役回りも意外。


●森の中のアイヴィー。

供の青年たちは一人去り、二人去り。

本当に薬を手に手に入れられるのか…。

しかし、森を抜けた途端、杖を振り回すように使い、走り出すのには驚きました。

あまりの恐怖に自暴自棄?道を見つけた喜びに舞い上がった?

人間は情報の90%を視覚から得ると聞きます。

臆病な私は目を瞑(つむ)って、知らない場所は走れない。


●ラスト。

無事村に戻り、ルシアスの元へ走るアイヴィー。

みながヒソヒソ話をするなか、部屋に入ってきます。

薬を持ってきたことを告げるところでブツリ、物語は突然終わります。

この終わり方が村の行く末を暗示するかのようで意味深でした。

(=.=)


[ 薀蓄(うんちく) ]

●シャマラン監督本人の出演。今回は警備員の上司役。



[ 資料 ]

Copy/その《地上の楽園》は、奇妙な《掟》に縛られていた…。―何故?

原題/THE VILLAGE
監督/M・ナイト・シャマラン
製作/サム・マーサー、スコット・ルーディン、M・ナイト・シャマラン
脚本/M・ナイト・シャマラン
撮影/ロジャー・ディーキンス
音楽/ジェームズ・ニュートン・ハワード

♀アイヴィー・ウォーカー(盲目の少女)/ブライス・ダラス・ハワード
♂ルシアス・ハント(村の青年)/ホアキン・フェニックス
♂ノア・パーシー(知恵遅れの青年)/エイドリアン・ブロディ
♂エドワード・ウォーカー(アイヴィーの父)/ウィリアム・ハート
♀アリス・ハント(ルシアスの母)/シガーニー・ウィーヴァー

1時間48分
2004年アメリカ、ブエナビスタ





φ この記事は2006年01月20日に 東京つまみ食い にアップしたものです。
















★[感想] となりのトトロ


●宮崎駿の最高傑作。懐かしい風景の中の何気ない話、なのに深く心に残ります。



[ あらすじ ]

昭和30年代の所沢が舞台。

考古学を研究するおとうさんと田舎に引っ越してきたサツキとメイ。

大きな木のある森、小川のせせらぎ、お化けがでそうな家に二人は大喜び。

そして巨大な古木の下には不思議な生き物トトロが住んでいました。



[ 感想 ]

メイとサツキ、どちらも5月を表す名前。

その二人にぴったりな自然の緑がとてもきれいです。

それに前半大喜びで遊ぶところと、後半のおかあさんを心配して揺れ動くところ。

このバランスがすばらしい。

特に病院からの電報を受け取ってからの展開には目を離せません。

突然サツキが泣き出すシーン(後述)、メイが迷子になって村中で探すシーン、

前半の弾ける明るさあるからこそ、思わず親身になってしまいます。

そしてトトロの力ととネコバスの登場で、いろいろな不安が一気に吹き飛んでしまうところが気持ちよかった。



[ ワンシーン ]

<ネタバレ注意>

おばあちゃんの本家から病院に電話をした後、洗濯場でおばあちゃんとサツキ。

おばあちゃんが中央で洗濯ものに目をやっているカット。

その姿勢のまま「心配しないで」と、画面の外のサツキに声をかけます。

ふと何かに気が付き驚き横をみるおばあちゃん。

その視線にあわせてカメラが移動すると堪え切れずに泣き出すサツキの姿が…。

「おかあさん、死んじゃったらどうしよう!」慌てて近寄るおばあちゃん。

この演出がすごい。

気丈に家のことや妹の面倒を見てきたサツキ。

初めて見せる弱さとその見せ方に心を打たれました。



[ 資料 ]

洋題/My Neighbor Totoro

監督/宮崎駿
原作/宮崎駿
脚本/宮崎駿
音楽/久石譲

♀サツキ/日高のり子
♀メイ/坂本千夏
♂おとうさん/糸井重里
♀おかあさん/島本須美
♀おばあちゃん/北林谷栄
♂カンタ/雨笠利幸

1988年/日本
1h26 スタジオジブリ











φ この記事は2001年07月29日に 東京つまみ食い にアップしたものです。












★[感想] ダイ・ハード

●ブルース・ウィリスの出世作。まさに手に汗握るアクション映画の傑作。



[ あらすじ ]

ハイテクビルを乗っ取ったテロリストは13人。

密室と化したビルの中、ニューヨーク市警の刑事、ジョン・マクレーンは一人犯人達に挑む。

人質の中に彼の妻がいる事を犯人達は知らない。




[ 感想 ]

<ネタバレ注意>

文句なく面白い映画でした。

ロードショーを3回も見たのはこのダイハードぐらい。

テロリストがビルを占拠するまでは静かに話が進むのですが、その後は見せ場の連続になります。

私の場合、ナカトミコーポレーションの社長が殺される辺りからドキドキだったので大変。

緊急警報を誤報と判断し引き返すパトカーにテロリストの死体を落とすシーン。

天井に身を隠しているエレベータがどんどん上昇していくシーン。

犯人への反撃にTNT爆弾を落下、大爆発が起きるシーン。

人質の一人が犯人に媚びて行くが結局殺されるところ。

排気口に隠れるマクレーン刑事にテロリストがマシンガンを乱射、その後ライフルの先でボコボコと排気口を押し確かめる犯人、息を殺して引き金に手を掛けるマクレーン刑事。

妻を人質に取られ、上半身裸で犯人2人と対峙するするシーン。

そして最後のTV局員を殴り飛ばす妻ジェネロまで。

後述のワンシーン(見所)以外にもこれだけの見せ場があります。

「あっ」といったり、唸ったり、前の椅子を握り締めたり、何種類もの先の展開を読んだり、観ている方も忙しい映画でした。

派手なシーンだけでなく、心理的な演出も光ってました。



[ ワンシーン ]

<ネタバレ注意>

この映画は見所がいっぱいです。特によかったのは次の3シーンです。


1)決死のダイブ

高所恐怖症のマクレーン刑事。

飛行機に乗るのも不安げです。

しかしビルの屋上に爆弾が仕掛けらた事を知り、人質を助けるため屋上へ。

FBIはマクレーン刑事をテロリストと勘違い、彼に照準を合わせます。

テロリストは予定外の彼の行動に大慌て。

そしてマクレーン刑事は神を呪いながら消防のホースを体に巻きます。

えっ〜飛び降りる気なの!?

引き金を引こうとするFBI、爆破スイッチを押そうとするテロリスト、躊躇いながらも飛び降りようとするマクレーン刑事。

この状況がすごい。

落下した後、巻きついていたホースが災いして引き摺り落ちそうになったり、ヘリコプターが爆発してビルに突っ込んでくるオマケ付き。

凄すぎる。


2)形勢逆転

爆破装置に異常がないか一人確かめに行くテロリストのボス、ハンス。

そこにマクレーン刑事が現れます。

突然の彼の出現に慌てるハンス。

自分は人質の一人だといってその場を誤魔化します。

とっさに嘘の自己紹介をするハンス。

それを信じ拳銃をハンスに渡すマクレーン刑事。

この展開がすごい。

絶対的有利の立場が一気に形勢逆転、なのにみすみす銃を渡すなんて・・・。

長いため息が漏れました。


3)最期の悪あがき

西部劇もどきに2人のテロリストを撃つマクレーン刑事。

しかしハンスは妻ホリーの手を掴んだまま窓の外に。

必死に振りほどこうとするマクレーン刑事とホリー、片手でぶら下っているだけのハンスですが、空いている方の手で二人に銃口を向けます。

映画館内から「あ〜」という悲鳴のような観客の声。

しかしホリーの腕から時計が外れ、それとともにハンスは落下していきます。

こちらを向いたまま、だんだん小さくなるハンス。

今度は笑い声交じりの「あ〜」という観客の声。

このカメラアングルがすごい。

字幕なんて要らない明快さ。








[ 資料 ]

原題/Die Hard
指揮/チャールズ・ゴードン
制作/ローレンス・ゴードン/ジョエル・シルバー
監督/ジョン・マクティアナン
脚本/ジェブ・スチュアート/スティーブン・E・デ・スーザ
撮影/ヤン・デ・ボン

♂ジョン・マクレーン(刑事)/ブルース・ウィリス
♀ホリー・ジャネロ(ジョンの妻)/ボニー・ベデリア
♂ハンス・グルーバー(犯人ボス)/アラン・リックマン
♂アル・パウエル(巡査)/レジナルド・ベンジョンソン
♂ソーンバーグ(TV局員)/ウィリアム・アザートン/
♂カール(犯人)/アレクサンダー・ゴドノフ
1988米
2h12




φ この記事は2001年07月29日に 東京つまみ食い にアップしたものです。












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