●お知らせ
今月から映画をみた感想もここにアップします。
本家は 《
東京つまみ食い 》 ですが、併載ということで。 (^。^)/
今回は第一弾記念、先にこちらで公開します。
●パート4の公開に合わせて、テレビ各局がシリーズを放送。パソコンをいじりながら、なんだかんだと全部見てしまいました、ターミネーター。
1は面白いけど、要所々々で古さを感じてしまうし、3は映画館で観たはずなのに、驚くほど印象がない。4はまだ見ていないけど、やっぱりパート2が一番面白いのかなぁ。
というわけで久々の映画の感想は、ターミネーター2です。
シュワちゃん、州知事ターミネーターの登場から、酒場での大立ち回り。ジョンをトレーラーで追跡するT-1000と、ハーレーで奪還するT-800。両ターミネーターが再び対峙する病院でのサラ救出シーン。
ここまでのテンポの良さ、驚きのVFXは説明不要、手に汗握るシーンの連続。特に用水路のチェイスシーンは秀逸です。
●乾いた用水路は罠。両脇を高いコンクリートに被われた、一本道の迷路。
ここまでは追って来れない
バイクを止め、振り返る少年ジョン・コナー。安心したのもつかの間、ハイウェイからトレーラーが…降ってきた!!
あいつだ!
得体の知れない警官。操るのは巨大トレーラー。邪魔する投棄車などひと突き。橋底にルーフを剥ぎ取られても、執拗に追ってくるT-1000。圧倒的なパワーの差、前に進むしかないモトクロスが頼りない。
ショットガン1本、ハーレーにドッシリ跨がったT-800。クルリクルリと器用に弾を込め、狙いは正確。道路上を並走、二人を追いかけます。
距離がどんどん縮むモトクロスとトレーラー。もうすぐ後ろ。
ああもう駄目、轢き殺される~!
用水路へと大ジャンプするシュワちゃん。間一髪、トレーラーの横をすり抜け、ジョンの元へ。片手で彼を持ち上げ、背中へ回すと振り向き様に
ドキュ、ドキュ
たった2発。弾はタイヤを打ち抜き、失速するトレーラー。橋脚が迫り、雄叫びと共に大破。燃え上がるトレーラーに、じっと狙いを定めるT-800。炎の中から現れたのは、燃え上るタイヤだけ。銃を下ろす、T-800。ジョンを連れ、去っていきます。
やがて炎の中から現れる銀色の物体。やはり、やつは死んでいなかった。
じっとハーレーを目で追うT-1000。
巧(うま)いなぁ、何度も見ても見入ってしまいます。
逃げる少年、追うT-1000、それをまた追うT-800。
1で強靭さを見せつけたシュワちゃんターミネーターに比べ、T-1000の力は未知数、なにをするかわからない。そして人類を救うジョンはまだ子供。伏線の多いキャラクター。
チェイスシーンとシンクロ、ドキドキ感を盛り上げる音楽。用水路という逃げられないシチュエーション、大爆発のカタルシス。余韻の残るカット。
続編が作られるはずです。
●でも、この映画の一番の魅力はT-1000のVFX。3回も 《 あっ 》 と言いました。
流体多結晶合金(液体金属)製のボディ。いろいろなものに姿を変えられるキャラクター自体はそう
珍しいものではありません。でもここまで見事に実写化されたものはないのでは。
そして、それをリアルなものにしているのはCGだけではありません。この映画ではちょっとした演出、その小技が利いているように思います。
最後にそんな例を2つばかり。どちらもサラ救出の病院シーンです。
1つめは登場シーン。床のタイルに同化していたT-1000が、モコモコっと生えてきて、警備員の姿にかわるところ。
かくれんぼをしたら、絶対に見つけられないだろう完璧な同化。そこから出てくるだけで驚くのに見事なモーフィング、すっかり警備員に変身します。そして歩き出す瞬間。
ペリッ
この剥がれるような効果音!これが信じられない映像をリアルに。足元のアップになってなければ気が付かないかも知れないほどの小さな音。でもこれが観客の意識の奥底にまで、
これは現実なんだ、これは現実なんだ
と催眠術をかけてきます。
もうひとつは格子抜けシーンです。
サラがシュワちゃんターミネーターを見て、怯え取り乱すのをジョンが宥(なだ)めている。それを見ているT-1000。静かにゆっくりとジョンに近寄ってくるが、両者の間には鉄格子が。
しかし気にせず前に進むTー1000。すると彼の体は格子状に分かれ、格子を飲み込み、スルリと通り抜けます。
でもこの時
カチャ
手にしてたピストルは通り抜けられず、引っ掛かります。Tー1000は持ち手を捻り、通過しますが、このちょっとしたシーンが、映像をリアルに。
そうだよね、通り抜けられないのが普通だよね。銃は鉄だから引っ掛かるよな。でもこいつは骨がない!?
CGなんかない時代の映画は、こういう演出が必須。それがないと、ちっとも本当らしく見えなかったです。
それが最近はテクノロジーに頼りすぎ、この辺がなおざり。
映画館のスクリーンでも見分けがつかない細かなVFX。それを早回しされても、観客には驚きがありません。むしろ不親切。
そんな映画を見せられると、いつも監督やプロデューサーに言いたくなります。
欽ちゃんの仮装大賞を見習え!
制作費は見るほうにはあまり関係ないので、アイデアあふれる映画を撮ってほしいものです。
映画関係者の方、よろしくお願いします。
m(__)m ぺこり
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